おすすめのオーバードライブエフェクター11選【2024年最新】

自分に最適なオーバードライブペダルを見つけたくありませんか?

ギターのサウンドはオーバードライブ(歪みエフェクター)の種類によって大きく変わるので、自分の求めているペダルを見つけることは心地よい演奏につながります。

本記事では、オーバードライブとは何かということから、おすすめのオーバードライブやその使い方、良い音を作るコツまで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもオーバードライブとは

ギターの歪みエフェクターには、オーバードライブ、ディストーション、ファズの3種類があります。

オーバードライブは簡単に言えば、「ちょっと歪むけど、歪みすぎないエフェクター」です。

歪みエフェクターの3つの分類の中ではオーバードライブが歪みの量は最も少ないです。

とはいえ、明確な定義は存在せず、作った人やメーカーがオーバードライブだと言えばどんな歪み量であってもオーバードライブなので、どこからどこまでがオーバードライブなのかはそこまで気にする必要はないでしょう。

ディストーションやファズとの違い

ディストーションやファズも、歪む仕組みはオーバードライブと同じで明確な線引きはありません。

ただ一般的には、ディストーションはオーバードライブよりもよく歪み、ファズはさらに激しく歪むというイメージですね。

ディストーションやファズは単音弾きやギターソロなどに向いているのに対し、オーバードライブはコード弾きやバッキングギターに向いています。

オーバードライブの種類

ギター用オーバードライブの種類は非常に多いので、いくつかのタイプに分類されています。

あらかじめ自分の好みや、求めるサウンドがどのタイプに近いかを知っているだけでエフェクター探しがスムーズに行えますよ。

今回は人気の高い4つのタイプを紹介します。

TS系(チューブスクリーマー系)

数あるギター用オーバードライブの中でも特に人気の高いエフェクターとして「TS系」があります。

歪みペダルとして使用したり、ブースターとしても非常に魅力的で、多くのギタリストから支持されています。

その名の通り、「チューブスクリーマー=真空管を叫ばせるエフェクター」であり、マーシャルアンプなどの真空管アンプの音をプッシュするような用途で使うことが多いです。

TS系のオーバードライブを繋ぐことで、ミッドレンジが強調された芯のあるサウンドが得られます。

一言で「TS系」と言っても、初代の「TS-808」以降、様々なバリエーションのTS系ペダルが登場しているので、弾き比べてみても面白そうですね。

ダンブル系

フェンダーアンプをベースにして、アメリカのギターアンプ職人であるハワード・ダンブル氏によって作られたカスタムメイドのアンプをダンブルアンプと呼びます。

ダンブルアンプは1台1台がギタリストに合わせて作られていますが、抜けの良い音が出せ、レスポンスが非常に早く、細かなニュアンスまで表現できるのが特徴です。

名だたるギタリストに愛され、高い評価を受けているダンブルアンプのサウンドを再現しようとしたものがダンブル系エフェクターで、近年高い人気を誇っています

ダンブル系オーバードライブにはさまざまなバリエーションがありますが、どれも良質なオーバードライブで、気軽にダンブルサウンドを楽しめますよ。

ダンブル系のオーバードライブはフェンダーアンプと組み合わせて使用するのがおすすめです!

ケンタウロス系

オーバードライブの王様とも言われる「Klon Centaur」は、太く抜ける音が特徴で、ギタリストにとって理想的なサウンドを生み出すことができます。

しかし、販売数が少ないので希少価値が高く、入手することは非常に困難です。

今では、Klon Centaurの伝説のサウンドやその回路を再現したエフェクターが数多く存在し、ケンタウロス系という1つのジャンルが確立されています。

トランスペアレント系

「transparent=透き通った、透明な」の文字通り、透明感を感じさせるような歪みが特徴です。

アンプや楽器が持つ本来のサウンドのキャラクターを変えてしまわないような、味付けの少ないオーバードライブとも言えますね。

トランスペアレント系オーバードライブはどれも一貫してアンプ感を損なわず、また、ゲインを下げるとクリーンブースターのような使い方ができるものが多い印象です。

レスポンスも良く、幅広い用途で使用できる万能なオーバードライブとなっています。

オーバードライブの使い方

どのオーバードライブエフェクターでも基本的な操作や使用方法はだいたい同じなので、ざっくりと解説していきます。

各ツマミの説明

だいたいのギター用オーバードライブペダルには、以下のツマミがついています。

  • GAIN:歪みの量を調節するツマミです。右に回すほど歪みが深くなります。歪みの可変幅はエフェクターによって異なるので回しすぎには注意
  • LEVEL(VOLUME):音量の大きさを調節するツマミ。右に回すほど音量が大きくなります。
  • TONE:音色を調節するためのツマミ。右に回せば明るく鋭い音になり、左に回せば暗く丸みのある音に変化します。

※音色を調節するツマミがBASS、MIDDLE、TREBLEと分かれている場合もあります。BASSは低音域、MIDDLEは中音域、TREBLEは高音域で、右に回せばそれぞれの帯域をブースト、左に回せばカットできるので、より細かな音作りが可能になります!

主な使用方法

オーバードライブは大きく分けて2つの使い方があります。

単体で歪みペダルとして使う

一つ目は、オーバードライブエフェクターを歪みとして使用する方法です。

アンプとギターの間にオーバードライブを接続し、アンプの音を歪ませます。

ONに踏みっぱなしでバッキングギターなどを弾くのが定番な使い方ではないでしょうか。

ブースターとして使用する

二つ目の使い方は、オーバードライブをブースターとして使用する方法です。

オーバードライブペダルの中には、ゲインを下げ目に設定し、ブースターとしても優秀な役割を果たしてくれるものがたくさんあります。

アンプで作った歪みサウンドや、他の歪みペダルのサウンドをさらにプッシュするような形で、ギターソロなど目立たせたい時に使えます。

オーバードライブを使って良い音を作るコツ

オーバードライブを使って理想のギターサウンドを作りたいときに気を付けるポイントを4つピックアップしました。

ポイント1:GAINを上げすぎない

大きく歪ませたほうが弾きやすいこともありますが、実は多くの場合は自分が思っているよりも歪んでいないです。

歪ませすぎると他のサウンドに埋もれてしまったり、聴きづらい音になってしまいがちです。

音作りの途中で1度でいいので、歪みすぎてないかな?と客観的に聴いてみることで、歪ませすぎ防止になりますよ。

ポイント2:音量差に注意

せっかくいいオーバードライブで気持ちの良い歪みを作れても、ONとOFFのときの音量差が大きすぎると、演奏が台無しです。

VOLUMEノブで音量を良い具合に調整してあげましょう。

ポイント3:理想の音を明確にイメージする

エフェクターを購入する時にも大事になってくる考え方ですが、正直これが一番大切だと思っています。

自分はいったいどのような場面でどのような音を鳴らしたいのかについて、今一度考えてみてください。

ただ単に「良い音を鳴らしたい!」という気持ちだけではエフェクターは選べませんし、音作りも沼にはまってしまいます。

モコっとした音、バンドアンサンブルの中で抜ける音、伸びのあるリードサウンド、何でもいいので理想の音を具体的に説明できるようにしましょう。

理想の音に近づけるには、どこをどう調節すればよいかは、だんだん分かるようになってきますよ。

ポイント4:個々のエフェクターの持ち味を知る

当然ですが、それぞれのオーバードライブには出せる音と出せない音があり、種類によってサウンドのキャラクターも変わってきます。

つまり、使い方には少なからず向き不向きがあります。

このように言うとマイナスのように聞こえてしまいますが、そうではなくて、そのオーバードライブの持ち味は何なのか、一番のおいしいポイントはどこにあるのか、どの設定でそれを引き出せるのかを知っておくだけで、かなり音作りは上達すると思います。

じゃあどうやって知るねん、、、。

結論、実際にいじってみてください。

調べればエフェクターの特徴はある程度出てきますが、自分のギターや使うアンプなどによっても変わってくると思うので、自分の手でいじって、耳で感じてみるのが一番良いと思いますよ。

おすすめオーバードライブ11選

長々とオーバードライブについての説明をしてきましたが、ここからは僕のオススメオーバードライブ11選を紹介します。

大まかではありますが価格帯が安いものから高いものになるように11個ピックアップして紹介しております。

参考になれば嬉しいです!

Effects bakery / Bagel OverDrive

安くて可愛い、王道オーバードライブサウンドが特徴のペダルです。

非常にリーズナブルな価格で、5千円ほどで購入できます。コスパ神ですね。

アンプライクな応答性を持っており、甘いリードサウンドや、軽やかなカッティング、さらにはむせび泣くブルースまで、この1台で様々な美しいトーンを奏でられます。

ほとんどクリーンなトーンから、深いオーバードライブまで幅広い設定が可能です。

また、コンパクトな筐体のため、エフェクターボード内でスペースをとらないので良いですよ。

電池駆動はできませんが、スタンダードな9VセンターマイナスのACアダプターで駆動するので問題なさそうです!

とにかくコスパ良くオーバードライブを手に入れたい方におすすめです!

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BOSS / SD-1 SUPER OverDrive

1981年のリリース以来、ジャンルを問わずあらゆるギタリストに支持されてきたオーバードライブ。

1977年にBOSSの初代コンパクトエフェクターとして登場したOD-1 OverDriveの革新的な非対称クリッピング回路を継承しています。

今もなお、音楽的でマイルドなドライブサウンドがギタリスト達の感性を刺激し続けています。

オーバードライブのシンボルともいえる定番ペダルで、間違いのない1台です!

ジャキジャキとしたサウンドが苦手な方にも向いていますよ。

BOSS / BD-2 Blues Driver

Blues Driverという名前は、多くのギタリストのルーツでもあるブルースミュージックが持つ抑揚感をイメージして名付けられました。

オーバードライブの回路をアンプ設計の視点で進化させることで、まさに真空管アンプのようなドライブサウンドを実現しています。

鋭くピッキングした時の美しい倍音やアタック感はもちろんのこと、オーバードライブサウンドから軽やかなクリーントーンまで、手元でコントロールできます。

ドライブサウンドの可変域はとても広く、クリーンから激しめのオーバードライブまで、幅広い音作りが可能です。

ギター側のボリュームへの追従性がよく、エフェクターのGAINを上げていたとしてもギター側でボリュームを絞ることで、艶やかなクリーンサウンドを鳴らすことができます。

また、GAINをゼロにしてLEVELを上げることで、優秀なブースターとして使用できるのも魅力的です。

ゲインコントロール、ボリュームコントロール、ピッキングのニュアンスコントロールによりブルースドライバーを使いこなせれば、あなたも1人前のギタリストです!

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スタンダード・モードにさらに図太く粘りのあるカスタム・モードが追加された、「技クラフト」シリーズのBD-2Wもあるので、予算と目的に合わせて選んでみてください。

Ibanez(アイバニーズ) / TS9 Tube screamer

数々のギタリストが愛用する、世界的にも有名なオーバードライブペダルです。

中音域にフォーカスされたサウンドと粘り感が特徴で、真空管アンプの前段に繋げれば伸びやかで美しいリードトーンが得られます。

ONにしたときの独特なコンプレッション感と、マイルドで上質な歪みは他では再現できません。

クリーンブースターとしても、普通にオーバードライブとしても、歪みを重ね掛けしても使えるので、場面に合わせて使いこなしましょう。

ぜひ相性抜群の真空管アンプと一緒に使ってみてください!

ELECTRO-HARMONIX / Soul Food

プロのギタリストにも愛用された伝説の名機「Klon Centaur(ケンタウロス)」をリーズナブルな価格で再現したオーバードライブです。

入手困難であったケンタウロスのサウンドを、簡単に手に入れることができるようになりました。

歪みの量はクリーンからオーバードライブ程度で、レスポンスや透明感は本当に素晴らしいです。

さらにブースターとしても使用でき、使い勝手がいいのもポイントです。

また、ケンタウロスにはなかった内部スイッチを搭載することでトゥルーバイパスかバッファードバイパスか、バイパス方法を選べるようになりました。

ケンタウロスと遜色ないサウンドをぜひ試してみてはいかがでしょうか!

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MAD PROFESSOR / Sweet Honey Overdrive Factory

人気ブランドのMAD PROFESSORからは、その人気の火付け役と言っても過言ではないオーバードライブペダル「Sweet Honey Overdrive Factory」をピックアップ。

比較的ローゲインなので大きくは歪みませんが、メインの歪みがクランチ程度であれば非常におすすめです。

「ダンブルアンプ」にインスパイアされたペダルであり、アンプライクなドライブペダルなのでつけっぱなしで使用するのもおすすめです。

いわゆるJC-120(ジャズコーラス)対策にもとてもおすすめですよ!

ピッキングに対する反応は非常に優秀で、幅広いジャンルにマッチします。

アンプの歪みをプッシュしたり、コードストロークでクランチサウンドを鳴らすのに最適なダンブル系オーバードライブです!

MXR / Timmy Overdrive

トランスペアレント系オーバードライブの先駆けとなったペダル「Timmy Overdrive」の製作者Paul Cochrane氏とMXRデザインチームがコラボして生まれたオーバードライブ。

ミニサイズなので場所をとりませんし、何より筐体のブルーがとても鮮やかで映えますよね。

エフェクターボードにこれが入るだけでぱっと明るくなります。

サウンドは無駄な味付けがなく、それでいて非常に気持ちの良い音を鳴らしてくれます。

生産完了のオリジナルTimmy Overdrive同様のサウンドが得られるのでとてもおすすめです!

価格が倍くらいするVemramのJan Rayが比較されることもよくありますが、好みの問題や価格、大きさなどの理由からTimmy Overdriveを選ぶ人も多いようです!

WARM AUDIO / Centavo

コストを抑えながらも、オリジナルが持つサウンドと設計を忠実に再現したクローンモデルの最高峰がこの「WARM AUDIO Centavo」です。

金色の筐体からはまぎれもないケンタウロスサウンドが得られます。

クリーンブースターや、ドライブペダルとして非常に優秀なペダルです。

さらにはアンプとギターのキャラクターやトーンを保ったオーバードライブ、すなわち「トランスペアレントオーバードライブ」のような使い方をすることまで可能です。

進化した伝説のオーバードライブを味わうことができますよ。

FRIEDMAN / BE-OD

結論から言うと、すごく歪みます。

とにかく歪みます。

FRIEDMANのハイエンドアンプ、BE-100のトーンを再現したペダルで、アンプライクなハイゲインサウンドが魅力的です。

内部のトリマーでゲインレベルの調節ができるので、目的に応じて変えてみてください。

クリーンサウンドからこれ1台でハイゲインサウンドが得られる、最強のコンパクト歪みエフェクターです。

ハイゲインサウンドを求めているのであれば、これで決まりですね!

STRYMON / Riverside

上質な歪みが得られ、かつ汎用性のとても高いオーバードライブペダルです。

ローゲインからハイゲインまで出せ、これ1台で弾いていて気持ちのいいサウンドを簡単に作ることができます。

さらに3バンドEQと、ノイズリダクションが搭載されているので本当に便利で、どんな環境でも納得のいく音を鳴らしてくれます。

とてもクオリティの高い製品だと思います。STRYMOM恐るべし。

KarDiaN / Nitroglycerin “ADD CBF”

ラストは、最近人気が爆発しているKarDiaNのNitroglycerinというオーバードライブです。

ギターYoutuberのかずきさんが紹介されていたこともあり話題になっています。

トランスペアレント系の透き通るようなサウンドを持っており、ガラスのようなジャリっとした響きがとても美しいです。

「ADD CBF」は、歪みエフェクトがかかった部分にクリーンブーストされた原音をブレンドできる機能で、そのブレンド割合を調節することで魅力的なサウンドを作ることができます。

音程をはっきりさせたいフレーズやエモい雰囲気を作りたいときに使うと効果的だと思います!

KarDiaNやニトログリセリンについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

オーバードライブ11選、いかがだったでしょうか。

どれも魅力的で間違いのないペダルだと思います。

これ好き!と思える1台が見つかるきっかけになれば非常にうれしいです。

紹介していないペダルの中にも素晴らしい製品はたくさんあるので、ぜひ実際に店舗へ足を運んだり、試奏してみてください。

これを求めていたんだ!!というエフェクターにきっと出会えるはずです。

あの瞬間、たまりませんよね。

これだからギターはやめられない。

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本当に、ギターを独学している人や上達したい人のためになるブログにしたいと思っていますので、細かいことでもお気づきになられましたらご報告いただけると幸いです。ご要望などもお待ちしております!

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