KarDiaNの歪みペダル「Nitroglycerin(ニトログリセリン)」の良さとADD CBF機能について解説!

今回は、最近話題になっているKarDiaNC3H5N3O9「Nitroglycerin(ニトログリセリン)」というオーバードライブエフェクターを紹介します。

本記事では、ニトログリセリンの特徴や使い方、さらには「ADD CBF」という新しい機能についても解説していますので、最後までご覧ください!

KarDiaNについて

KarDiaNは、琵琶湖でおなじみ滋賀県大津発の新興エフェクターブランドです。

クオリティの高い正統派なサウンドと特徴的な見た目で人気を集めています。

東京エフェクター主催のエフェクタービルダーズ・コンテストで優勝したこともあり、今後も見逃せないブランドですよ。

今回は、KarDiaNの代表的なアナログ歪みペダルの中から、C3H5N3O9「ニトログリセリン」というエフェクターを紹介します!

ニトログリセリンの魅力

ニトログリセリンというペダルの人気の秘密を個人的に5つピックアップしてみました。なぜここまで話題になっているのか、その理由を掘り下げてみましょう。

荒々しくも温かみのある歪み

エフェクターを繋いでギターの音を聴いたときにまず印象的なことは、ジャリっとした、ガラスのような、それでいて太さのある歪みサウンドです。

ブルースを連想させるようなサウンドですが、今風の音楽にもぴったり合いそうな音を奏でてくれます。

真空管アンプのボリュームをグッと上げたときのような、荒々しくゴリっとした、温かみのあるサウンドで、ギターとアンプの間に繋げば本当に「かっこいい音」が得られます。

ペダルタイプのオーバードライブは数多くありますが、その多くは真空管アンプを歪ませた際の粒立ちの荒さや食い付くような強いコンプレッションを持っておらず、いわゆる”ペダル的”なオーバードライブサウンドになりがちです。”C3H5N3O9 / ニトログリセリン”は7つのダイオードを組み合わせることによって、小型真空管アンプをフルアップにしたような荒々しさと暖かみを持ち、更なるハイゲインとダイナミックな2EQによりアンプライクを超えた全く新しい音を生み出すことが可能です。

https://kardian.net/collections/frontpage/products/c3h5n3o9

まさに、「アンプライクを超えた」新しいエフェクターです。

ピッキングに対するレスポンスの良さ

ピッキングに対するレスポンスは非常によく、素直に反応するイメージです。

タッチの強弱によりニュアンスをコントロールできるので、強く弾けば心地よく歪み、弱く弾けば繊細なクリーンサウンドにもできます。

実はピッキングに対してだけではなく、ギター側のボリュームを絞ることでも歪み量をコントロールできるので、表現の幅が広がりますよ。

ギター側でボリュームを絞ったとしても、ハイのキラキラ感と音の太さは失われないので、本当に優秀なペダルだと思います。

ゲイン幅による守備範囲の広さ

GAINについては、クリーンなサウンドから激しめの歪みまで、幅広く対応できます。

ここで本当にすごいところは、GAINをMAXまで上げても、コードの分離感が残るということです。

ゲインフルアップでは、コードを鳴らしたときに音が塊になったような、ぐちゃっとした感じになるペダルが多い中で、ニトログリセリンは弦1本1本の音が聞こえているかのような分離感が感じられ、本当に使える歪みとなっています。

それでいてノイズがとても少ないので、レコーディングやライブの際にも重宝されること間違いなしですね。

絶妙なバランスの2バンドEQ

ニトログリセリンには2バンドEQ(BASS、TREBLE)が搭載されており、設定によって柔軟に音作りができます。

TREBLEを上げ目に設定して煌びやかなサウンドにしたり、反対にTREBLEを下げ目で骨太なサウンドにしたりと組み合わせ次第でどんなジャンルの音楽にもマッチします。

エフェクターの中には、TONEやEQの設定によっては「この音はまずいな、、。」という使えない音になってしまうこともありますが、このニトログリセリンというエフェクターはどんな設定でも音が破綻しません。

2バンドEQをかなり極端に設定したとしても、それはそれで良い音になってくれます。

音が破綻してしまわないぎりぎりのところにEQの効きの幅を設定して作られているのだと思いました。

こだわり抜かれた筐体のレリック加工

ニトログリセリンは音だけでなく、見た目からもこだわりが感じられます。

筐体には錆のようなレリック加工が施されており、一目見たら忘れないような雰囲気がありますよね。

ニトログリセリンというネーミング、化学構造のような模様とレリック加工。

理系の方はこんなの好きですよね多分。笑(偏見)

とにかく他にはない斬新なデザインで、エフェクターボードに組み込むだけですぐにおしゃれボードが完成します。

エフェクターは見た目にもこだわりたいという方、少なからずいるのではないでしょうか。

音も見た目もおしゃれなエフェクターなので、とてもおすすめです!

新しいサウンドブレンド機能”ADD CBF”とは

KarDiaNから発売されている歪みエフェクターには「ADD CBF」が搭載されたシリーズがあります。

知る人ぞ知るオーダーいただいたミュージシャンの為に特別製作していた Clean Blend & Clean LPF をペダルに施すスペシャルモディファイ。こちらが遂に正式プロダクトになりました。良質なクリーンブースターをエフェクト部分にブレンドすることで、エフェクトを通した際に生じる原音の減衰を調整することができます。また、クリーン側に設けられたLPF(ローはスルーしハイをカットする機構)を調整することで原音のロー成分のみをブレンドすることができます。音程やサウンドの芯を司るロー帯域はクリーンな原音を、ミッドからハイ成分にかけてのエフェクトに一番フィットする部分は元のエフェクターサウンドで音を作ることができます。LPFを用いることでお互いをマスキングすることなく最適なサウンドコミュニケーションを取ることができるのがこの “ADD CBF” モジュールの特徴です。

ADD CBFでの新しいサウンドブレンドによって、今までエフェクターを使うことで失われた原音成分を音楽的にプラスすることができます。

https://kardian.net/collections/frontpage/products/nitroglycerinaddcbf

簡単に言うと、歪ませた音に元のクリーンサウンドを混ぜることができ、そのブレンド割合や、ロー帯域の調整が可能ということです。

クリーンサウンドの低音域を調整する機能を担っている部分はLPF(ローパスフィルター)と呼ばれます。

クリーンサウンドが低音域を担当することにより、低音弦の音がよりクリアに聞こえるようになりますよ。

「ADD CBF」の3つのツマミを見ていきましょう。

  • Blend:クリーントーンと歪みサウンドの混ぜ具合を調節。右に回し切ると完全に歪みサウンドで、通常のモデルと同じ音、左に回し切るとクリーンブーストされた音のみが鳴ります。クリーンブーストされた音自体がとても気持ちいいので、クリーンブースターとしても使用できるかもしれませんね。
  • Clean-LPF:ローパスフィルター。簡単に言うとTONEみたいな感じ。12時前後で少し太めのサウンド、3時くらいにするとジャキジャキとしたサウンドが得られます。
  • Clean-Vol:クリーントーンのボリュームを調節。

3つのツマミを駆使することで、本当に多様な音作りが可能になり、ブルージーなサウンドから現代的な音まで自由自在に操ることができます。

ADD CBFシリーズは通常モデルよりも価格は少し高くなりますが、一度試せば病みつきになることまちがいなし。

値段以上に価値のある製品だと思いました!

まとめ

今回はKarDiaNのC3H5N3O9″Nitroglycerin(ニトログリセリン)”というエフェクターを紹介しました。

実はKarDiaNの歪みペダルについて、ギターYoutuberのかずきさんも紹介していて、最近認知が広がってきているようです!

動画がすごくわかりやすかったので、興味のある方はぜひ見てください。

また、ニトログリセリンよりも低い価格帯のオーバードライブペダルもたくさん紹介していますので、こちらの記事も参考にしてみてください!

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このブログでは、これからもたくさん記事を積み上げていきますので、またお立ち寄りください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。