最初の一台におすすめのエフェクター【BOSS BD-2 Blues Driver】

はじめてのエフェクター選びって、分からないことだらけですごく悩みますよね。

この記事では、数あるエレキギター用コンパクトエフェクターの中から最初の一台にふさわしいエフェクターを紹介します。

また、なぜそのエフェクターがおすすめなのか、どのような使い方があるのかなど詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

大前提、モチベーションが上がるエフェクターを買おう

本題に入る前に前提として、自分の出したい音、やりたい音楽に合ったエフェクターを選びましょう。

わからない場合は、よりモチベーションの上がるものを選びましょう。

エフェクター選びに正解はないので、この記事は一個人がなんか言っとるわ、くらいの気持ちで見てください。

結論:最初の1台はBOSS BD-2 Blues Driverがおすすめ

僕が思う最初の一台におすすめのエフェクターは、BOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)です。

BOSSの青いやつですね。

無数にあるエフェクターの中からなぜブルースドライバーを選んだのか、その理由を解説します。

なぜBOSS BD-2なのか

人によって様々な考え方があると思いますが、僕が最初の一台にブルースドライバーをオススメする理由を5つピックアップして紹介します。

最初はやはり歪みエフェクター

そもそもエフェクターと言えば、ディレイやリバーブなどの空間系エフェクターと呼ばれるものや、モジュレーション系エフェクターなどたくさんの種類がありますが、中でも最初の一台に特におすすめなのが歪みエフェクターです。

歪みエフェクターは、ONとOFFの時のサウンドの違いが分かりやすく、エフェクターの効果を実感しやすいので初心者の方でも試しやすいエフェクターだと思います。

特にロック系が好みなら、歪みエフェクターはサウンドの中核となり、使いどころが非常に多いですよ。

BOSS製品という安心感

BOSSは世界のエフェクターの歴史を支えてきたと言っても過言ではないメーカーで、初心者はもちろんプロもBOSS製品を愛用するほどで、品質・性能に関しては、少しの不安もないと断言できます。

また、学生でも購入できる価格、長く使える耐久性と、コスパの面でも申し分なく、常にプレイヤーに寄り添ったメーカーという印象があります。

幅広いジャンルにマッチするサウンド

クールかつダークなBlues Driverのサウンドは、ブルース系やロックミュージックにはもちろん、ポップス系などの幅広いジャンルで使用することができます。

強いて言えば、パワーコードごり押しのスタイルよりもコードの響きをギャリンと鳴らすタイプのギタリストが好む印象ですね。

少し歪んだクランチサウンドや、エッジの立つジャリっとしたサウンドはブルースドライバーの得意分野で、どんな音楽にもマッチしますよ。

3つのツマミでシンプルな操作性

初心者の方によくありがちな失敗として、買ったはいいけどツマミやボタンが多くてよくわからなかったり、使いこなせないまま手放してしまうことがよくあります。

Blues Driverはツマミが3つとシンプルで、どこをどういじると音がどのように変化するのかがイメージしやすいです。

エフェクターの知識がなくとも、弾いていて気持ちの良い音が作りやすくなっています。

また、「踏んで使う」ことがエフェクターの構造に反映されており、他のメーカーのものより格段に踏みやすいのも特徴です。

買ってまず失敗しない

BD-2は、BOSSの歴史の中でも間違いなく3本の指に入るコンパクトエフェクターです。

ギター初心者がBOSS BD-2を購入し、数年たって高価なペダルにいくつも手を出すが、結局はBD-2に原点回帰なんて話はよく聞きます。

使い方さえ間違えなければ、買って失敗だったなんて思うことはほぼほぼないと言っていいでしょう。

後ほど、音作りの注意点なども解説しますので、参考にしてみてください。

BOSS BD-2の優れているところ

BOSS=定番といった思考になりがちですが、何の先入観もなく素直に聴くと、ブルースドライバーはめちゃくちゃ個性的な音をしています。(BD-2に限った話ではないですが)

料理に例えるならカレーライス。定番で家庭でも作れる、めちゃくちゃ美味しい、けど冷静になって考えれば、超個性的で独特な料理だと思いませんか?そんな感じ(笑)

Blues Driverに話を戻しますが、個性的なサウンドのペダルがここまで人気で愛され続けているのにはちゃんと理由があります。

僕なりに3つ考えてみました。

万能性

ほぼクリーンからディストーションに近いサウンドまでとゲインの可変域が広く、出せる音のキャラクターの幅も広いので、あらゆる場面に対応可能です。

必要な音色がそれほど多くないのであれば、スタジオでの練習なんかは割と本機一台だけで事足りてしまいます。

クリアかつコシのあるサウンドで、きらびやかさの中にも甘さを感じられる音質は、唯一無二と言ってもいいでしょう。

使い方は単体の歪みとしてはもちろん、優秀なブースターとしても活躍してくれます。

基本の音はアンプで作っている場合でも、BD-2で歪みを足すことによって、キャラクターが少し明るくなりますよ。

世の中の歪みエフェクターの中には元のアンプや楽器の持つサウンドキャラクターを大きく変えてしまうものも多くあります。

それらのエフェクターを否定するわけではありませんが、ブースターとしての使用という観点だと、BD-2は個性を加えつつアンプの良さを壊さない優秀なペダルだと思います。

音の抜け感

ハイミドル(高音域よりの中音域)が強調されるので、バンドアンサンブルの中で「抜けてくる音」を作りやすいのがブルースドライバーの特徴です。

BOSSの黄色いオーバードライブ、OD-1やSD-1も定番ですが、どうしても甘いトーンになってしまいます。

甘いリードトーンこそ至高!!というギタリストももちろんいるでしょう。

BD-2はどちらかというと硬めで鋭い音色です。

ところがこれ、バンドアンサンブルの中だと驚くほどハマるんですね。

ブースターとしてBD-2を間にかませることによって、サウンドが程よくタイトに締まり、明るいキャラクターに寄るので、存在感がありつつ聴いていて気持ちの良い音になります。

単体の歪みとしての評価よりも、ブースターとしての評価のほうが高い人も多いのではないでしょうか。

ただし抜ければ抜けるほどいい音というわけでもないので、TONEの設定には注意が必要

表現力

ここで伝えたいのは単に音作りの幅が広いということではなく、アンプやエフェクターの設定は同じでも「プレイヤーの演奏による表現の幅が広い」ということです。

特に動画の後半部分を見るとわかりやすいですね。

これは、BD-2の歪みはギター側のボリュームに対する追従性と、ピッキングニュアンスに対する追従性が優れているからです。

ギター側のボリュームに対する追従性

多くの歪みペダルは、ギター側のボリュームノブを絞っても歪みの量はそれほど変わりませんし、歪みが減ってもモソモソとした使いにくい音になってしまいがちです。

しかしBD-2は、気持ちのいい音の成分を残したまま、ほとんどクリーンに近いところまで歪みが減ります。

歪んだ音から「使える音」のまま、「ほぼクリーン」までギター側で調節できるのです。

ロック系のアルペジオなどの場合、素のクリーンではハマらないのですが、BD-2の「絞った音」は非常にマッチします。

ピッキングニュアンスに対する追従性

ピッキングの強弱に従う、つまり力強く弦をはじけば深く歪んだジャリっとした音になり、弦をなでるように優しくピッキングすると硬さと歪みの和らいだサウンドを奏でることができます。

フレーズを弾く中でピッキングのニュアンスを調節することにより、聴き手の心に響くような表現力豊かな演奏だってできるようになります。

ニュアンスと言ってもこれがまた、やってみると難しいんですよね。

分かっていてもなかなか上手くできることではありません。

ですがギターの腕が上がれば上がるほど、このペダルの良さを実感できると思います。

おすすめの使い方とセッティング

ここまでひたすらブルースドライバーの特徴や良さについて語りましたが、ここからは具体的な使い方を解説します。

各ツマミは以下のようになっています。

  • GAIN:歪みの量を調節できる
  • LEVEL:音量を調節できる
  • TONE:音のトーンを調節できる(上げすぎるとキンキンするので注意

おすすめの使い方とセッティングを3種類紹介します。

単体で歪みとして使う

アンプのクリーンサウンドをBD-2で歪ませるという使い方ですね。

もちろんJC-120(ジャズコーラス)との相性も良いです。

歪みの質感は、粒が粗めでサステインが短いという印象ですが、GAINを上げていけばかなり激しいドライブサウンドを鳴らすこともできます。

  • GAIN:出したいサウンドの歪み量に合わせる。
  • LEVEL:エフェクターをONにしたときにOFF時よりも少し大きく聞こえるくらいに設定。OFF→ONで音量が大きくなりすぎたり、逆に小さくなってしまってはせっかくの演奏が台無しなので注意しましょう。
  • TONE:12時前後を目安に調節。上げすぎ注意。低音感を残したいときは10時くらいに下げ目で設定するのもアリ。

ゲインブースターとして使う

ブルースドライバーは、アンプやほかのエフェクターなどメインの歪みをさらにプッシュする目的でも使えます。

ギターソロなど目立たせたいときに効果的です。

  • GAIN:8時~9時くらいの低めに設定。メインの歪みにBD-2の歪みを少し足すイメージ。
  • LEVEL:12時~3時に設定。パワーのあるサウンドにしたいときはがっつり上げてしまうのもアリ。
  • TONE:12時前後に設定。

クリーンブースターとして使う

設定は簡単なのに、抜けのいいタイトなサウンドに導いてくれます。他の歪みエフェクターの前や、アンプの歪みチャネルに接続してみると、ちょっと物足りない音を理想にグッと近づけてくれます。一度試してみてください。

  • GAIN:0
  • LEVEL:全開。
  • TONE:12時前後

設定についてはあくまで一例です。使っているギターも違えばアンプも違います。ご自身の機材に合わせて色々な要素を考えながらベストな設定を探してみてください!

他の選択肢はないの?という方へ

「今回のペダルはそれほど好みじゃない、エフェクター詳しくないから分からない、違うタイプのおすすめはないの?」という方も安心してください。

関連記事

自分に最適なオーバードライブペダルを見つけたくありませんか? ギターのサウンドはオーバードライブ(歪みエフェクター)の種類によって大きく変わるので、自分の求めているペダルを見つけることは心地よい演奏につながります。 本記事では[…]

こちらの記事では、初心者にもおすすめできる歪みエフェクターを、ブルースドライバー以外に10個紹介しています。

様々な価格帯、様々なタイプの歪み系コンパクトエフェクターについて解説しているので、予算にあわせて参考にしてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はギター初心者の方に向けて、最初の一台におすすめなエフェクター、BOSS BD-2(ブルースドライバー)を紹介させていただきました。

はじめてのエフェクターはどんなに偉大なギタリストでも通る道です。

直感で選ぶのも良いですし、じっくり考えて買ってもいいと思います。

どちらにしても大切なペダルになるので、少しでも参考になればと思い記事を書きました。

これからもこのようなエフェクターや、ギターに関する記事を書いていきますので、またお立ち寄りください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。